嘉數中日記  第317回   (平成29年度6月15日)

               世の中に雑用はない

 本校は校舎改築して9年目を迎えます。訪問してくるお客様に「綺麗な学校ですねぇ、いいですねぇ新しい学校は」とよく言われます。

「ええ、ただ、今年築9年目ですよ」と答えるとみな同じように驚きます。殆どの方が2〜3年目だと思うようです。この美しさの秘訣はこれまで先輩方から絶えることなく引き継いできた校風です。
                          
                床もウレタン、テラコッタなど数種類ありますが、毎日磨かれてピカピカです。

 生徒玄関も礼節と規律を感じる「気」が保たれています。そんな中で今年、清掃用具について提案がありました。
「多くの人が出入りする玄関は、外とつながっていて、泥、砂、が多く必要だけど、教室、フロアには必要ないのではないか」・・・・それは
                         
 長い柄のついたモップです。使った後、多くの水や埃を含み、それを教室の用具入れに入れると慢性的に湿った不衛生な状態が続きます。家庭で使う習慣もありません。そこで代わりに注目したのが雑巾です。しっかり手と膝をついて、心を込めて床を磨こうということで始めました。4月の生徒会と学校長との経営会議で「ふきんと雑巾があるけど、半年を過ぎると混ざってしまう」との意見もありました。毎日行う掃除。ひとつ考えるとたくさんの課題、そして変えるチャンス、成長するチャンスが見えてきます。

 それぞれが工夫して取り組んでいることも見えてきます。
                         


          世の中に雑用はない
 掃除を雑用と片付けてしまわないことです。もともと、世の中には雑用というものはありません。雑な心でするから、雑用になるだけのことです。もし、掃除を雑用というのであれば、毎日の仕事の9割以上が雑用で占められています。雑用処理能力こそ、仕事に必要な能力と受け止めるべきです。
                            鍵山秀三郎
 




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