嘉數中日記第322回  (平成29年6月22日)

                 ルールは誰のためのもの?

 卒業生と話していて思うことがあります。

 義務教育最後の3年生は、初めて自分の進路を自分で決めることになりますが、一人一人その状況が違います。順調に計画どおりいっているもの、コースを変更したもの、迷っているもの、家族と意見があわないもの・・・様々です。でも共通しているのが「これが確実」という答えが出せないことです。よく考えてみると当然のことなのですが本人にとっては大変なプレッシャーです。ですからそのゆれる思いを支え励ますように3年フロアーには珠玉の言葉が並びます。

 「一日一日を大切に・一時一時を大切に・今を大切に」「自分の行動に責任を持とう」「自分の使命と目標を明確にしよう」「最も大切なことを最も大切にしよう」・・・・・このような言葉は自分で見つけた場合、励みになるが、そうでない場合「わかってる・・・いちいちうるさい・・・あれしなさい、これしなさい規則が多すぎる」時に自分では解決できずに自暴自棄になりそうなこともあります。そんな時、耳に残るTVのキャッチコピーがありました。
それは

「ルールを無視してはどこにもたどりつかない」

です。
喜びと不安、ゆれる思いの中で先輩達は卒業していきました。



 そして半年、一年、二年、しばらくして訪ねてくる先輩達の言葉です。

 今、学校毎日休まずに通っている。ノートもとってる。
 定期テストの試験勉強頑張っている。中間テストは100点だった。
 高校で初めて部活入った。厳しいけどとても楽しい。
 現場で怒鳴られてばかりいたけど、言うとおりやっていたら今は15階建てのビルの仕事も任せてもらえる(東京在)
 来月資格試験がある。これに受かったら、就職がいくらでもある。

 あれほど嫌がっていたルールの中で、気持ちよく笑顔で話してくれます。そんな先輩達からもらうメッセージ、それは

                                       ルールがあるから自由になれる

 
 
 
  








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