嘉數中日記第347回     平成9月11日

表彰式 式典演奏に泣いた


 9月9日第36回マーチングフェスティバルが開催されました。当日の写真は吹奏楽連盟からいただきますので後日紹介します。

 吹奏楽部は7月の吹奏楽コンクールが終わってから、活動の全てをこの大会にかけて打ち込んできました。スクールバンドなので学校行事、野球部の応援と、多くの対外行事に協力しながらの練習日程でした。特に夏休みから先週までの一ヶ月は陸上練習から始まり、全力でここまでやってきました。日頃から頭・心・体を学校生活で鍛え、その上にさらに部活動で技と心を鍛え上げるという「道」の精神です。大会当日学校を出発する際、練習中の陸上チームのメンバーがグラウンドで一列になり、みんなで「フレー!フレー!嘉数!」のエールを送ってくれました。吹部のみんなも一列になって「ありがとうございます!がんばります!」と笑顔の返事。粋なことをやってくれる陸上部、いつもみんなを支えてくれている吹奏楽部、お互い愛され、大切にされるチームがそこにあります。

 本番はプログラム4番目。洗練された透明感のあるサウンドが心地よく響き渡る中で見事な演技だった。本当に素直な音と一生懸命の演技に感動した。そして表彰式。金賞を取ったが惜しくも派遣はならなかった。歓声と落胆が同居する独特の会場。 しかし、この日最も胸をうつ演奏はそこから始まった。この日の式典音楽担当は嘉数中学校。生徒達は喜びに沸き代表杯を受け取る他校のその姿を見ながら得賞歌を演奏したのだ。胸の内は察するにあまりある。しかし、その演奏は音の入りも、サウンドも、何一つくずすことなく完璧な演奏だった。指揮をする安仁屋先生、後ろで待機する亜紀先生。見つめる嘉數中応援席。
 これほどの深い思いで聴く演奏は記憶にない。結果は出た。素直に受け止めたい。しかし、本物を追求し続けた者だけが届けてくれる感動がある。張り裂ける思いを立て直し、直立で完璧に演奏を続けた嘉数中学校吹奏楽部を心から尊敬する。
 悔しさを乗り越えて、ひとまわり成長して、強くなって、また進むのです。

 

 つねに
          
 つねに流れているから
 川は生きているのだ
 止まるな
 滞るな
 つねに
 動いておれ
 頭も
 足も
          坂村真民








 


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