嘉數中日記第376回   平成29年11月13日

記憶のメカニズム


11月1日、一学年に臨時の講話をしました。テーマは「記憶について」。最初に島先生に聞きました「昨日の給食は何でした?」島先生「ん?え〜っと・・・・・・・おぼえてません」「誰かおぼている人」いっぱい手が上がって「スパゲティー!」島先生「あはあ、そうだった!」続いて茂先生へ「おとついの給食おぼえてますか?」「ん?え〜っと・・・・おぼえてません」「誰かおぼえている人」いっせいにほとんど全員手が上がる「かぼちゃスープ」茂先生「あはあ、そうだった!」笑。

どうして大人の二人はわからないで、みんなは覚えていたのか?そして答えを聞いたとたん二人とも「あはあ・・・」と同じように思い出した。


一年に春、夏、秋、冬があるように、私たちの一生も季節に例えることができます。みんなは今、季節で言えば春ですね、全ての命が膨らみ、輝く春ですね。じゃあ、校長先生は?
「冬!」「・・・・・・・・・・・・」


冬?少しさみしいですが・・。確かに私の頭は少し秋風が吹き始め、枯れ葉が舞い、やがて北風が吹き始めるでしょう。みなさんの春の頭は覚えやすくて忘れにくい、校長先生や大人の頭は覚えにくくて忘れやすい、というかんじです。

だから今、どんどん頭を使うのです。今なら覚えやすくて忘れない、一生頭の中に入ります。中学の時期が大切というのはそういう理由もあるのです。


そんな講話をしました。キーワードは「意識、無意識、記憶の底、記憶の通り道、緊張とど忘れ、」など、中学一年生には少し難しい話しです。でもみんな最後まで20分間しっかり静かに聞きました。

この集中力はとても大切です。おもしろおかしい話しは聞くが、堅い話は、退屈でおしゃべりをする・・・そんな学年は学年としての成長が遅くなります。今回臨時で「記憶」について話しました。最近学級での授業がうるさくなっているという話しがあったからです。


でもその聴く態度、集中力はとても素晴らしかったです。今度はこの全体の雰囲気をそれぞれの学級で育ててほしいと思います。


翌日女生徒二人から「昨日はお話ありがとうございました。でも、2時間目からうるさい男子がいました。困ったものです。(笑)」という報告を受けた。とても嬉しかった。みんな元気に育っています。



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