嘉數中日記第380回     平成29年11月21日

恋歌


久しぶりに雨が降って、寒くなって・・・・・・こんな時は

 相聞歌(そうもんか)
 恋の歌。恋人同士の間で詠みかわされた歌。相聞はもともと中国伝来の語で,「往復存問」の意とされる。これが『万葉集』では,雑歌,挽歌などとともに歌の内容による分類の一つとして用いられたが,その際,贈答,往復存問という形式面よりは私的交情という内容面が重視された。巻二,四,八,九,十,十一,十二,十三,十四の諸巻にみえ,親子,兄弟姉妹,親族,友人,知人らの間で贈答された歌も含まれるが,数量的には恋人同士で詠みかわされた歌,贈答されなくても恋に関係のある歌 (たとえば片恋の歌,失恋の歌など) が圧倒的に多く,のちには,もっぱら恋の歌をさすようになった。

ということで、三年生が国語の時間に恋の歌を創りました。紹介します。

 飛んでいけ 星に願いをこめながら あなたのもとへ 飛んでほしいな(女子)

 ※私の思いが届いてほしいけど恥ずかしいから、星に願うばかり。いつか思いも飛んでほしいと言う気持ち。

 
 君の目の 瞳の奥に吸い込まれ 僕の心がうばわれていく(男子)

 ※初めて合った目を見たら吸い込まれていく感じで心が揺れ動かされいく。

 
 憧れのあの人語る空き時間 止まらぬ思い 友は呆れる(女子)

 ※空き時間になると、自分が憧れの人のことを延々と語るので、興味のない友達は呆れている。

 
 よく笑う 君の笑顔が大好きで ぼくも自然に 笑顔になれる(男子)

 ※よく笑っている人を見ると、自然に笑いが出ているということ。

 
 わかってよ ずっととなりにいてほしい 手の届かない 太陽みたい(女子)

 ※好きな人にずっととなりにいてほしいのに その人は手の届かない太陽のように離れている感じがするという意味。

 
 ありがとう あなたの言葉 嬉しくて 頑張ろうって思う毎日(女子)

 ※毎日のあなたの言葉が嬉しくて 頑張ろうって思っている。

 
 ふと気づく あの子の方をまた見てる これが恋だというのだろうか(男子)

 ※自分でも気づかないうちにあの子の方を見ていた。これが恋なのか自分でもわからない。

 
 勇気だしイメチェンしたよ ほんとだよ ちゃんと気づいてこのどんかんめ(女子)

 ※少し乙女チックに書いてみた。書いてる自分が吐きそうだけど、最後乙女からはずした。

 

 おはようと 言ってみたいが勇気出ず 結局いつも練習止まり(女子)

 ※好きな人に挨拶する練習をするけれど、いざとなると結局恥ずかしさが勝ってしまい、いつも言えないでいる。


 



 少し照れながらも、ステキな相聞歌が綴られました。作者を知るともっと味わい深いのですが、控えます。
 3年生はこれまで一緒に過ごした時間のほうが多くなって、これから一緒にいる残された時間がだんだん少なくなっていきます。深い思いが心を育てます。

サイト内検索