嘉數中日記第387回  平成29年12月12日

サンタクロースって本当にいるんですか?


12月8日校長講話。迎えて第6回。今回は12月のテーマです。


8時過ぎ、生徒会が集合の係です。各クラスの集合位置は示しますが、最近は自主的に整列するので声かけはほとんどいらなくなりました。この日は中頭地区、宮古地区の4校から4人の教頭先生が講話を聴きたいと一緒に参加しました。その行動力に感激です。

テーマは「サンタクロースっているんですか?」ですが、伝えたいのはクリスマスの持つ独特のぬくもり、やさしさについて。照屋憲先生がふとつぶやいた「ツリーを見るとどうして心が暖かくなるんだろう?」から始まります。

いつも本を紹介しながら話しを進めていきます。今回の中心はサン=テグジュペリの「星の王子さま」。名作中の名作です。しかしなかなか読みづらいのも確かです。そこであらすじを紹介して進めていきました。


みんなへ原作のイメージを壊さないように紹介しようと今回翻訳者の違う「星の王子さま」を4冊読んでみました。読み終えて驚きました。訳者でこんなに違うのかと。


参考までに、有名なキツネの教えの言葉の部分を紹介します。まずこの日の講話で紹介したもの。
 

「きみがバラに費やした時間がきみのバラを特別なものにするんだ。」
 

別の訳です。
 

「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ。」


さらに別の訳です。
 

「あんたが、あんたのバラの花をとても大切に思ってるのはね、そのバラの花のために、ひまつぶしたからだよ」
 

受けるイメージが全然違いますね。でも原作は一緒です。自分の感性にあった表現を見つけるのも楽しみのひとつだと思います。
 
 その後、図書室に「サンタクロースって本当にいるんですか」と「星の王子さま」を借りたいとの問い合わせがたくさんあったようです。奥代遼先生の個人図書館の「星の王子さま」も予約でいっぱいだそうです。さすがです。この好奇心、行動力が今の嘉数の成長の源です。今回朝早くからいらした4人の教頭先生にも感動します。終わった後の感想を聞かせてもらいましたが私たちも学ぶことの多いお話でした。感謝。最後に上のキツネの言葉の続きを紹介します。一番好きな訳で。
 

  「人間達は、こういう真理を忘れてしまった」キツネは言った「でも、きみは忘れちゃいけない。きみはなつかせたもの。絆を結んだものには、永遠に責任を持つんだ。きみは、きみのバラに責任がある・・・」
「ぼくは、ぼくのバラに、責任がある・・・・・・」忘れないでいるために、王子さまはくりかえした。
 


 

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