嘉数中日記第366回   平成31年2月22日

幼稚園の砂場で学んだこと


2年生の保育体験が始まった。

一緒に園児と遊ぶと「喜ぶその笑顔がたまらない」と言うが、どう見ても中学生のほうが楽しそう・・・

でも、園児のどこが好き?と聞くと「やさしいから」と答えた。

意外な感じもしたが確かに相手に関係なくなついてくる園児は「やさしい」という表現がぴったりかもしれない。

楽しそうな写真を見て砂場の話しを思い出した。1996年、ロバート・フルガム著。数千万のアメリカ人が、なるほどと手を叩き、日本でも大反響を呼んだ感動のエッセイ集。
やはり本物は時が過ぎても全く色あせない。いやむしろ今の時代こそ読むべきかもしれない。

 みんな、何かうまくいかないとき、寂しいとき、あの頃遊んだ砂場を訪ねてごらん。

 「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」   ロバート・フルガム
〜 略 〜
  人間、どう生きるか、どのようにふるまい、どんな気持ちで日々を送ればいいか、本当に知っていなくてはならないことを、わたしは全部幼稚園で教わった。人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、日曜学校の砂場に埋まっていたのである。わたしはそこで何を学んだろうか。


何でもわけあうこと。
ずるをしないこと。
人をぶたないこと。
使ったものは必ずもとのところに戻すこと。
ちらかしたら自分で後片付けをすること。
人のものに手を出さないこと。
誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと。
食事の前には手を洗うこと。
トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。
焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい。
釣り合いのとれた生活をすること
毎日、少し勉強し、少し考え、少し絵を描き
歌い、踊り、遊び、そして、少し働くこと。
毎日かならず昼寝をすること。
おもてに出るときは車に気をつけ、手をつないで
はなればなれにならないようにすること。
不思議だな、と思う気持ちを大切にすること。
発泡スチロールのカップにまいた小さな種のことを忘れないように。
種から目が出て、根が伸びて、草花が育つ。
どうしてそんなことが起きるのか、本当のところは誰も知らない。
でも、人間だっておんなじだ。
金魚も、ハムスターも、二十日鼠も、
発泡スチロールのカップにまいた小さな種さえも、いつか死ぬ。
人間も死から逃れることはできない。
ディックとジェーンを主人公にした子どもの本で最初に覚えた言葉を思いだそう。
何よりも大切な意味をもつ言葉。
「見てごらん」

〜 略 〜
わたしたちみんなが、そう、世界中の人々が、三時のおやつにクッキーを食べてミルクを飲み、ふかふかの毛布にくるまって昼寝ができたら、世の中どんなに暮らしやすいだろう。あるいはまた、各国の政府が使ったものは必ずもとのところに戻し、ちらかしたたら自分で後片付けをすることを基本政策に掲げて、これをきちんと実行したら世界はどんなに良くなるだろう。それに、人間はいくつになっても、やはり、おもてに出たら手をつなぎ合って、はなればなれにならないようにするのが一番だ。



 校長講話最終回 3月1日金曜日  8時15分 本校体育館
  テーマ「4月を迎える君たちへ 伝えたいこと」 
 



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