4月21日(金)は部結成式でした。お忙しい中、保護者の皆様ありがとうございました。
結成式が始まる前。早めに並んで時間を待ちます。おしゃべりしたり、考えごとをしたり、様々です。
黙想、一礼して始まります。この瞬間から切り替わります。
それぞれの位置でキチンと聞きます。へそを向けて聞く。この一年、お世話になること、部活ができることに感謝して。
まだ中学生から、もう中学生へ。我慢の川を渡る力、困難を乗り切る力をつけていきます。
放課後の自由な時間を自ら選択して部活を続けていく生徒達。前回「道であれ」を紹介しましたが、もうひとつ昨年度の第2回「あふれる情報の中から何に興味を持つか」から紹介します。
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つい最近もこのような記事が載っていました。
北九州の大蔵中学校という学校のサッカー部のことが報じられていました。それはどういうことかというと、この大蔵中学校のサッカー部の生徒が関東に試合に来たんですね。実は部ができて歴史が浅いということもあって非常に弱いチームで三試合やってその合計が54対0で負けたというチームです。しかしその生徒達が電車で移動しているときその電車の中での生徒の姿にいたく感動した女性が大蔵中学校の校長先生にメールをされたんです。
そのメールの内容がまずわたくしの目に入りました。それはスポーツチームというのは残念ながら相当有名な学校でも、駅のホームでのマナーが悪かったり、移動中横に広がって邪魔をしたりという例がすくなくありません。私もそういう光景によくあっています。
車内では鞄をそこら中に置いて電車に乗ってる人の邪魔をしているということも少なくありませんね。そういう中にあってこの大蔵中学校の生徒さんは、座席が空いているにも関わらず、自分たちの道具は全部膝の上に置いて静かに座っていた。その光景を見た女性がいたく感動して校長先生におほめのメールを出したんです。そしたらそのチームからお礼がきまして、それに何と書いてあったか。
「僕たちのチームは3試合で54対0で負けるような弱いチームです。
しかしサッカーでは弱いけれど自分達の身だしなみやマナーでは日本一になろうと目指しています。」
というお礼の手紙がきたんです。このようにスポーツというのは何もグラウンドやコートの上だけでひとの注目をあびているわけではありません。
移動中の歩いている姿にもあるいは電車の中の姿にも人々の目はそそがれているわけで、勝ち負けだけではなく、移動中のその姿でも人を感動させることができるわけです。
鍵山秀三郎氏 「小さな自信を大きく育てる」より