何のためにやるか
3年前から取り組んでいる「天声人語」の書写。毎週月曜日のノー部活動の日に20分間帰りの会を延長して行っています。
毎回全生徒の作品に目を通して、進み具合を確認しています。一枚の薄いA3番ですが、続けるとあっという間にこんな量になります。続けることの大切さを感じます。
朝日新聞のコラム「天声人語」は毎回きっちり603文字で構成されていて、書き写すマス目も603個。ですから単に書き写すと言っても、正確に603文字を書き写さないと「。」が最後のマスにたどり着けません。
一字、一句603文字正確に書き写すにはそれなりの集中力、忍耐力が必要です。全校生徒が603文字に向かうこの時間は校内は全く物音がなくなり無人のような状態になります。最初はその静けさに緊張する生徒もいるほどでした。
そんな中で6月11日実施「天声人語」に一人の生徒からメッセージをもらいました。
「前の校長講話の「天声人語」についての話しを聞き、今まで中途半端だった自分がハズカシイです・・・・。頑張ります。校長先生の朝のあいさつ有難うございます。」
確かに前回「あれ?これだけ?」と気になっていました。学級活動、午後の活動すべてにとても礼儀正しく、頑張っているのにどうしてこれだけやらないんだろう・・・と。
毎回の記録はその行数で残しています。無事仕上げると35行。その生徒の記録を調べてみると5行、32行、19行、35行、完成とありました。これが最初の5行だけの作品。
それから3回目に完成。気づき、考え、行動する。見事です。
9月1日の校長講話の一コマ。みんなで今日も挑戦は続きます。ちなみに天声人語の原稿には毎回こう書かれています。
我慢の川を渡り切れ!
しっかり続けていけば確実に強くなる!
・集中力がつく
・言葉の幅が広がる
・文字を書く力がつく
・文章をじっくり読み取る力がつく
卒業した後、どの世界でも通用する力がつく
がんばれ 受検生!
全校生徒 みんなが受検生!”