校長講話「自分をつくっていくもの 被災地から学ぶ」
去った6月10日の校長講話は、東北大震災のとき、避難所となった体育館で、リーダーとして頑張った浅野仁美さんの避難所での生活からの話が中心でした。
嘉数中学校の現在の生徒数は767名です。
全生徒が入ったら一杯という感じがします。
被災地では一つの体育館で、1700名もの人たちが体育館で生活していたのです。
震災とという異常な状況の中で、避難所にいるから勉強ができない、だから勉強が遅れた、成績が下がった・・・そんな言い訳はしたくない。
逆にそんな状況だからこそ、もっと勉強ができる環境が作れるはず。
そう自分に言い聞かせる毎日だった。
体育館のフリースペースには、午後3時になると支援の職員が集まり、机とダンボールで壁が作られ、椅子が並べられる。
学校から帰宅(体育館に・・・)した子ども達が勉強する場所です。
支援物資としてお願いした電気スタンドも無事皆さんから届いていました。
2学期になって、受検勉強のため、学校にお願いして、夜は教室を使うことができるようになりました。
しかし、ここで大きな差が出てしますのです。
受験勉強を一生懸命する生徒とマンガやゲームで遊ぶ生徒と二つに分かれてしまいました。
マンガやゲームで遊んでいた生徒は、受検に落ちました。
被災地の大変な生活状況の中で、受検へ向けて頑張っている生徒がいます。
被災地で、校長先生の「我慢の川を渡り切れ」という言葉を実践した生徒は、受検に合格したというだけでなく、生きる力という大きなものを得たことでしょう。
「生徒達は真剣に考えながら、校長先生の話を聞きました」
被災地の受検生の状況を知った今、あなたが同じ中学生としてすべきことは何ですか。