嘉数中日記 第245回(平成29年1月16日)

   様々な能力を育成する「天声人語」



  嘉数中学校では毎週月曜日の放課後、「天声人語」の書写に取り組んでいます。

  現在琉球大学大学院で勉強している西先生が、「天声人語」の資料を校長先生へ届けます。
  その中から宮里先生が、本校の生徒に読んでもらいたい「天声人語」を選んでいます。 

  今日の「天声人語」の用紙です。

  


  今日の資料は、「2.26事件」で愛する父親が、自分の目の前で凶弾に倒れたノートルダム
  清心学園理事長 渡辺和子さんの話です。

  9歳だった渡辺さんは、怒声、銃声、血の跡が恨みとともに胸の底に刻まれました。
  カトリックの道に進みますが、いくら修養を積んでも恨みは消えませんでした。

  意を決して、父をあやめた将校らの法要に参列したのは「2.26事件」の50年後でした。

  「『私たちが先にお父上の墓参りをすべきでした。あなたが先に参って下さるとは』将校の弟
  が涙を流した。彼らも厳しい半世紀を送ったことを初めて知り、心の中で何かが溶けた」

  「『つらかったことを肥やしにして花を咲かせます』
   『でも咲けない日はあります。そんな日は静かに根を下へおろします』」
  という輝く言葉が書かれています。


  今日の「天声人語」を書写するすることによって、
  「2.26事件」について、調べる生徒が出てくるでしょう。
  渡辺さんの著書「置かれた場所で咲きなさい」を読みたい生徒が出てくるでしょう。

  「主体的に学ぶ生徒の育成」、そして「豊かな心」を育成し、「生きる力」を育むことになります。




  ※保護者の皆様へ
   宜野湾市教育委員会による「学校給食費の改定にかかわる保護者説明会」があります。
   開催日:1月30日(月)
   時間 :19:00〜20:00
   場所 :嘉数中学校 地域連携室