嘉數中日記第320回   (平成29年6月20日)

                              いい先輩がいて、いい学校になる

前回、卒業生が久しぶりに訪ねてきて、学校を綺麗にしてくれたことを報告しました。

 先輩の報告は、「毎日新しいことを学んでいる、いろんな事ができるようになった、いつも友達と冗談言いながらお昼の弁当を食べている、今学校がとても楽しい」との報告でした。その前に実は、もう一人卒業生が報告に来ていました。

 男子の先輩で、彼は電気技術職の勉強をしています。「今日はこれから、実習があるから、実習服で来た」卒業前の懐かしい写真を見ながら色々話をしてくれました。

 「2月頃は卒業したくなかった。できるなら一年の頃にもう一回もどってやり直したかった。その気持ちは今でも変わらない。でも今、毎日遅刻もしないで学校通っていて、授業の終わった後、特別に2時間補習をしてもらっている。とても楽しい。難しいけどノートもとっている。ほら,」丁寧に電気回路の図と説明が整理されていました。

 せっかくだから後輩に何か贈る言葉はない?
「うん、やっぱり学校は、遅刻しないで、キチンと行ったほうがいい。友達もいろんな友達とおしゃべりしたほうがいい。勉強は一番にはなれないけど普通であればいいと思う。後は少しずつ頑張ればいい。」

 こうして卒業生が頑張って大切なメッセージを届けてくれます。出来ないことが出来るようになった時、自信がつく。小さな一歩でいい、小さな自信でいい、それを積み上げていけば大きな自信になる。
 先輩の頑張りが後輩の背中を押していきます。

   みんなよく「いい学校に行きたい」というけれど、いい学校に行ったらいい生徒になるというわけではありません。逆です。
その学校を卒業した先輩が頑張ることによってその学校がいい学校になるのです。