嘉数中日記第364回   平成31年2月20日

手続きの大切さ


高校入試もいよいよ2週間後に迫ってきた。職員総力で面接試験の模擬練習。

自分の言葉で自分の思いを素直に答える。正解はない。大切なのは自分の考え方を持っているか。

天声人語の書写で育てた集中力、天声人語の書写で増やした言葉、積み上げた時間が自信につながる。

ほどよい緊張感が、学校を包む。

そんな中、一通の企画書が届いた。生徒会放送委員の役員が校長室を訪ねて直接渡されたもの。

目を通して驚いた。そしてとても感動した。きちんとした企画書です。紹介します。

企画の提案(放送委員会)
< 内容 >
3年生の卒業に向けた友達同士、先輩への感謝や応援のメッセージを募集し、給食時間に放送で読み上げる。
< 期間 >
募集期間2/25〜3/31  放送期間3/4・3/5の2日間
< メッセージ募集の仕方 >
1階放送室前に紙とペンと机を用意する
 例
 あて名(○○先輩へ or 3年女子バド部へ)・・・・・・・・・送り先、送り主は個人名、団体名どちら
                               でも良い
                               必ずふりがなを書く(今回匿名は禁止とする)
 三年間 中学生活 お疲れ様でした!・・・・・・・・・・・・・人を傷つける、または不快にさせる事は
                               書かない。
  2年2組 名前 嘉数花子 or 団体
・各学年フロアに企画の募集を呼びかけるポスターを一枚ずつ貼る。
・文章的におかしな部分があれば放送委員が内容は変えず言葉を訂正し放送する。
・送り先、送り主、内容が同じ、または酷似しているものが複数枚ある場合は一枚にしぼり放送する。

 以前手続きの大切さを話したことがある。
 「いいことも、そうでないものも、手続きのやり方で大きく予想もしないことに発展していくことがある。全ては手続きです。」そう話した。「笑いは大切だが二つある。一つは悪魔の笑い、もう一つは天使の笑い」とも話した。
 今回の企画書はその目的、そして進めるに当たっての課題、予想されるトラブル、それに対する予防策、修正案等々が細部にわたって検討された思いやりに満ちあふれた素晴らしい企画書です。私も参考にしたい。

 校長講話 最終回 平成31年3月1日 金曜日 8時15分
 テーマ「4月を迎える君たちに伝えたいこと」
   嘉数中学校 体育館